シグナルグランプリ!
所要でボルボを運転している時の事だった。

時間は午前0時を過ぎており、筆者にはおネムの時間帯なのだ。

片側3車線道路でAMG・C36のエンブレムを付けたBenzが筆者のボルボの前をトロトロ走っていたので追い抜かした。その直後に交差点で信号が赤になる。
筆者は一番左側の車線に停車し信号待ちをしていたら、交差点を渡った前方100メートル位の所にワゴン車が止まった。
程なくして、ボルボの隣に先程のC36が同じく信号待ちで停車した。
エンブレムチューン車にしては排気音が野太い! 本物か・・・!?
でも、それにしては走りが異常にトロトロしている!

側面の信号が黄に変わった。筆者の走行車線では前方のワゴン車が邪魔になる為に少し早めに発信した。俗に言う、見切り発進と言うやつだ。
スーッと発進し、Benzの前に出て車線を真中の車線に移し、ワゴンを抜かした後で再度元の左側車線に戻ったが、また、次の信号が赤になったので停車した。

ところが、C36がボルボに先に出られたのが余程悔しかったのか、ボルボの隣に並んで停車し、アクセルをカラ吹かししている!
次の信号までシグナルグランプリでもやろうと言うのか!?

どんな人物が運転しているのかと横を見たら、意固地そうなオタク系の顔をしていた! その助手席には女性が座っている。
暗かったので、女性の顔までは確認する事は出来なかったが、雰囲気的にはなかなかGoodな感じだ!

なるほど・・・、彼女の前で、おBenz様のパホーマンスでも見せようと言うのか!
相手がボルボならブッチ出来るとでも思ったのだな・・・!

眠気がいっぺんにすっ飛んだ!

筆者のVOLVO850Rも出だしの加速だけならそこそこ速い!

シグナルグランプリなら、前面の信号が青になった直後の発進だな!と思いつつ、左足でブレーキを踏み、右足でアクセルを軽く開けて、回転を2000回転にキープした!  心臓がドキドキしている!

側面の信号が、黄に変わった。 

午前0時を過ぎているのに、こんなくだらない事で心臓をバクバクさせるなよ〜!と情けなく思ったが、勝手に心臓がバクバクいっている!
自分の意志では調整出来ない体の一部分なんだな〜!と訳のわからん事が、ふと、脳裏をかすめる。

次の瞬間、C36が猛ダッシュをし始めた!
おいおい、まだ信号は赤のままだぞーー! 見切り発進すんなよ〜! ずるいぞーー!

筆者も慌てて加速した! ここはやはりターボ車だけあってすぐにC36に並びかけて、半車身ほど前に出た所で、またもや信号が赤に・・・。

どうだ!ボルボのほうが速いだろう! でも、もう少し距離があったらヤバカッタな!と思った。
ボルボ君は、C36の半車身前に出た所で加速がそろそろ頭打ちになってきていたのだ。

信号待ちをするや否や、またしてもアクセルをアオッテイル! よっぽど悔しいのか!?
よーし、今度はこっちも見切り発進するぞー、と構えたが、おBenz様は側面信号がまだ青のままなのにダッシュを始めてしまった!!

おーーい、これは見切り発進ではなく、信号無視ってやつだぞーー!!

対向車線に止まって信号待ちをしていた車が一台いただけで、交差点の横を走っている車両は無かったのでダッシュをしたのだろうけど、筆者も驚いたが対向車線の車も驚いただろうな〜!

しかし、あそこまで負けん気が強いのも困ったものだ。
ある程度のルールが無くては車遊びも面白くないね! と思った瞬間に、また、眠くなってきた!  早く帰って寝よう!
Zーzーzー。

 

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