ボルボ編

オーリンズ製ショックアブソーバ + H&Rスプリング
VOLVO用にディーラーからフロント用とリア用のオーリンズ8段減衰力調整式ショックが販売されている事から、それを入れてみたいと以前から思っていた。

今回たまたまオークションにフロントのみではあるが、このショックが出品されていたので落札をして手に入れた。
送られてきたショックを手にしてみたが、使用距離数が不明であり、ショックを手で縮めてみたら元の減衰力がわからないのでなんとも言えないが「少し抜け気味かな」と思われるくらい簡単に縮める事ができる!
とりあえず、オーバーホールを行う事にしたが、この際減衰力も高めに設定してもらう事にしてみた。
オーバーホールには3週間程かかると言われたので、その間にリア用の同ショックを探したが、中古品は見つからなかったので、やむを得ず新品を購入するハメになってしまい、予定していた予算がかなりオーバーしてしまった。
8段調整式の減衰力をMaxに高めても純正品だとどうしても乗り心地を優先した製品になってしまいがちだが、このショックもやはり方向性はそちらのほうに振っている様である。

いっぽう、スプリングの選定については、今回、H&Rを選んでみた。理由は至って簡単で、ショップに既製のバネとしてはレートが高めだと薦められたからだ。にしても、フロント3キロ・リア2.7キロしかないが・・・。
はっきり言って、どのメーカーのバネが良いのかなんて筆者にもまったくわからない。とりあえず、ってところか・・・。

オーバーホールが終わり、いよいよショックの取り付け作業を行う事になったが、自宅ガレージでの作業では一人ではかなり辛いものがあり、紅氏にヘルプを頼んでの作業になった。

ショックその物の取り付けに関しては、Benzと比べると作業時間もそんなにかからないで問題なく取り付ける事は出来たが、ショックの別タンの取り付け場所に苦労してしまった。ディーラーでは、フロントに関しては、ボンネット内のタワーバーに専用ステーで取り付けている。
しかし、その位置はタービンが真下にある位置なので、別タンがかなり熱をもつように思われる為、筆者はどうしてもその位置は外したかったので、取り回しをいろいろ考えてみたが、減衰力調整ダイヤル位置の操作性から左側のショックだけがどうしてもタワーバーに取り付けるしかなかった。タービンの真下だけは避けたが、いずれにしてもあまり良い位置ではないだろう!

リアの別単の位置に関しては、トランク内の内張りを外して、その内張り上にステーを噛ませて取り付けてみた。ディーラーではどのように取り付けているかはわからないが、別単のダイヤル操作性を考えるとココしかないように思える。
アライメントはとっていないが、ショック&スプリングの取り付け終了後に簡単にテスト走行をしてみた。

最初は減衰力をMinに設定して走行してみる。かなり柔らかめである。今までの車高調と比べると、ステアリングを切り込んでもレスポンスが悪く、ワンテンポ遅れた反応を示す。
今度は、減衰力をMaxに設定して試してみたが、ステアリングレスポンスは良くなったものの劇的な違いがあるわけではなかった。

全体の感想は、町乗りで普通に走るのであれば、ショックの減衰力を調整出来るメリットから、硬過ぎず柔らか過ぎず、町乗りするには満足できるものであった。
しかし、■50キロ位のスピードではコーナー途中で軽くブレーキを踏んだだけで、いとも簡単にリアがアウトに流れてしまう! 恐ろしくて全開は出来ない! 筆者の求めていたイメージから考えると完全な失敗であった。

やはり、SLのように普段は優しく、しかし攻める時は攻める事が出来る足が欲しくなった。
とは言え、ノーマルに比べたら格段に良い足になっているとは思うが、筆者は、ノーマルの足を良く知らない為比較するのは難しい! あくまで、自分がお金をかけた事から、格段に良くなったと思い込んでいたいし、そう願うことにする。

ショックはOHで減衰力を高めながら、作り上げて行く事が出来るが、スプリングに関しては、既製品のバネレートが高い物があればいいが、ワンオフでの製作が必要になるかもしれない。
だが、暫くはこのままで乗り続けようと思う。 資金もないし・・・。









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