W124 300Eが半年ぶりに戻って来た! |
2018年5月
W124 300Eが半年ぶりに戻って来た。
6番シリンダーからのオイル漏れで、ヘッドOHをした直後からエンジンの調子が悪くなり、エンジンが震えたり、エンストしたりの繰り返し!
特にアイドリングを5分位しているとエンジンが震え出し、カブっている状態に・・・!!
その時にアクセルを踏み込むとマフラーから物凄い煙が吹き出す!
完全にオイルが一緒に燃えている状態だ!
ヘッドOHをした工場はBMWとBenzの専門工場で、103エンジンのヘッドOHは何度も経験している工場!
その工場が、たまたま会社の近くにあったので、OHを頼んだと言うだけの縁だった。
別の工場へ再入院して、トラブルの原因を突き止めてもらう事にした!
プラグはオイルでべっとり!
ヘッドを開けてインマニを外すと、オイルががっぽり溜まっている!
ピストンもオイルが燃えた後のススが付いている状態!
ピストンリングも結構擦り減ってきている! まぁ、これは工場の責任じゃないけどね!
バルブもオイルだらけ!
シリンダーの中はカビと錆びで傷だらけ!!
何をどうすれば、こんな状態になるのか!?
ヘッドOHをした工場は、社長一人で全ての修理作業を行っている会社なので、OHをした夏の湿気が多い状態でヘッドを開けたまま、他の車の整備や修理も同時並行で行っていたらしい!
ヘッドを開けたまま、2週間以上放置状態だったみたいだ!
当然ながら、もうこの工場には任せられないので、別の工場で再度OHを行う事になったわけだ。
修理代金は、ヘッドOHをした工場が加入しているPL保険で対応してもらう事に。
前回、保険会社の担当者がウダウダ言っていた事を書いたが、何とか認めさせてフルOHをする事に・・・。
ところが、作業を進めて行くうちにピストンはもう使えない状態!
シリンダーは傷が深く、ボーリングをしないとダメ!
他にも etc etc etc!!!
何とエンジンは全損状態と言う結論に・・・!!!
エンジンの載せ替えを勧められたが、筆者の返答はただ一言、
「俺のエンジンを直せ!」
保険会社が認めていた金額は無視して、フルOHへと作業を進めてさせた!
しかし、オーバーサイズのピストンが日本・ドイツ本国・EU・USA、どこを探しても5個しか手に入らない!
6個ないと話にならない!
探す事、2ヶ月。 どこにも無いと言う結論に。
結局、ピストンを造る事にした!
1個でも10個でも価格はそんなに変わらないらしいので、6個造ってもらう事に。
ピストンを造る会社は、いろんな車の純正ピストンを製造している会社だ。
って、値段は、き・い・て・い・な・か・っ・た!!!
いや、怖くて聞けない心理状態だったかも!
ピストンが出来るまでの間、時間がもったいないので、いろいろ手を入れてみた!
たとえば、ヘッドカバーの塗装。
パワステポンプのOH、ホースも交換
内外気切換えフラップの修理
フラップを動かすバキュームラインが潰れていた!
その他にもエアコンガスをR12から環境対策品に交換。
もう車内はバラバラの状態!
そうこうして待つ事3ヶ月後、ついにピストンが出来上がってきた。
どんどん組み立てて行く。
ここまで来れば、後はエンジンを組むだけなので、数日で終了だ!
シリンダーのボーリングも完了!
組み立てが終了し、後はエンジンを積み込んで点検。
とうとう完成しました!
ここまで長かった!
完成後の金額を見て、私は絶句!
保険会社も請求書を見て絶句!
300Eに何でここまで掛ける!!??って言われるけど、自分でも良く分からないが、物持ちが良いって事かな!
1000キロまでは3000回転以下で走り、その後はエンジンオイルとエレメントを交換する事を工場と約束して、現在は慣らし運転の最中!
エンジンが静かで、とても滑らかに回ります!!
ついアクセルを踏み込みたくなる衝動に駆られるが、今は我慢ガマン!