TOYOTA MARK X を思いっきりぶん回してみた!

2018年10月11日



マークXを3週間ばかり借りることになった。



 





今までもたまにレンタカーなどで国産車を数時間だけ借りて乗った事はあるが、3週間も自宅ガレージに入れて国産車を本格的に乗り続けるのは、二十数年ぶりだ!

マークXは初めて乗る車なので、先ずは車それぞれが持っている特性に慣れることから始める。

運転席に着座して最初に感じたのは、前方やサイドが見えにくい事だ!
これはW124やボルボ850の運転に慣れている筆者だからなのかもしれないが、ダッシュボードがデカくて、シートの座面を上にあげないと見えにくい!
だが、これは少し乗っているうちに感覚がつかめるので、乗り始めて数時間後からは座面の高さを調整しなくても気にならなくなった。
逆に高速コーナー等は座面を下げて走る方が、車に包まれているようで安心感がある!





次にエンジン特性だが、筆者が借りているマークXは2.5Lだが、上位モデルの3.5Lスーパーチャージャー付でなくても充分なパワーを感じられる!
0kmからの発進加速は、エンジンの回転が軽く吹け上がり、100kmまではアッと言う間だ!
ボルボ850RのTURBOの加速とも違い、エンジン音が静かなまま100kmまで到達するので、「加速しているぞ!」と言う感覚はあまりない。
しかし、アクセルを思いっきり踏み込めば、すぐさまキックダウンして鋭い加速をして行く!
トルクで加速する感じではなく、エンジンの軽い吹け上がり(回転)で加速している感じだ!
メーターは180kmまでしかなく、リミッターが作動するので、最高速は何キロまで出るのか分からないが、6速を持っており、180kmまでの加速状態から推測すると、リミッターを切れば220km位ではないかと・・・!?

ATが優秀!?過ぎて、シフトアップして行く感じがつかめない!
ちなみに、3.5L+スーパーチャージャーだと、270〜280kmは出ると聞いたことがある!





コーナリングに関しては、フロント54:リア46の重量配分だそうで、FR車としてはかなり理想的な配分だと思う。
また、走行モードを選択できるので、その時々によって切り替えて走ることが出来る。
ECO・SPORT・SNOWの3モードから選択できる。
  



ECOモードだと、シフトアップが早く、 低回転から快適に走れる。
SPORTモードにすれば、キックダウンも早めに行われて、低ギアで引っ張ってくれるので、より加速フィールを楽しめる。
また、SPORTモードだと、AVS(アダプティブバリアブルサスペンションシステム)が働き、ノーマルモードに比べて硬めの減衰力に切りかわり、車両の姿勢を維持してくれる。
これはBenzのR129のADSと似て非なるものだと思う!
AVSの方がより進化している感じがする!





ブレーキは軽いタッチで踏んでも充分な制動力があるように感じられる。
実際のところ100〜150km位のスピードでは、シッカリと車が止まってくれるので充分な制動力がある。
しかし、200km以上のスピードからフルブレーキを行ったら、どうなるのか予測が付かない!
と言うのは、ブレーキを自分の足でコントロールするようなブレーキではなく、車が勝手にブレーキをアシストしてくれる感じがするので、筆者はこのブレーキは少し苦手だ!





車内は後部座席も充分なスペースがあり、居住性は良いようだがBenzのシートに慣れている筆者は、長時間運転していると腰が痛くなってしまう!
いろいろな装備が付いていて、説明書を読まないと使い方が分からない装備がたくさんある!
古い車しか持っていない筆者は、最初のうちはこの機能が面白くていろいろ弄っていたが、すぐに飽きた!
あれば便利だが、無くてもかまわない装備が満載!! 


   


特にシートベルト未着用の警告アラームがやかましすぎる!
駐車場内などでの自動料金所までの区間、駐車券や料金を支払う際など少しの間シートベルトを外して移動する事もあろうかと思う。
するとアラームが鳴りだす。
まぁ、これは許せるのだが、
このアラームは2段階になっており、途中からけたたましいアラーム音に変わる!
マークXに限ってではなく、現行の車は皆そうなのかどうかは分からないが、ハッキリ言ってやかましい!







それでも、もちろん便利だと思う機能もある。
借りている最終日にこの機能があるのを気付いたのだが、ドアをロックしてもポケットにリモコンキーを入れておけば、ドアノブを引くだけでロックがはずれてドアを開けることが出来る!

現行車では普通の装備かもしれないが、古い車しか乗っていない筆者にとっては、ドアを開ける際にいちいちリモコンキーを探さないですむので、とても便利な機能だった!







マークXに乗って2週間・約800kmほど運転したので 、大体の特性はつかめたと思う!
それではここで一発、思いっきり攻め込んでみようと思う!





全車に標準装備されているらしいシーケンシャルシフトマチックで、今回、1〜6速までをマニュアル感覚で使用して、モードは当然ながらSPORTでアタック開始!

エンジンをかける。
エンジンスタートキーを回すのではなく、一度、このボタンスイッチでエンジンをかけてみたかった!
  








先ずは高速での加速。
コーナーを立ち上がって、フル加速。
2速3・4・5・6速とマニュアル感覚でシフトアップしていくが、加速に関してはDレンジでその時のエンジン回転数に合わせた最適のシフトアップをコンピューターに任せた方が絶対速い!
V6 2.5Lでグロスで203psだが、180kmまでは文句なく速い!
上位モデルに比べれば、それなりなのかもしれないが、それでも2.5Lのセダンでこの加速なら、文句はない!
高速道で速い車に遭遇しても、少しなら追いかけていけるだけのパワーがある!





次に、一番楽しいコーナリング性能だ。
これはATはDモードではダメ!
シーケンシャルモードのマニュアル感覚で、シフトアップ・シフトダウンを楽しみながらコーナーを攻め込む!
2速3速でのタイトコーナーでは、アクセルレスポンスはとても良い。
AVSはSPORTモードを選択しておけば姿勢も安定している。

どこでタイヤのグリップがはずれて滑り出すのか試してみたくなった!
アクセルをさらに踏み込むとアンダーが出て始めた!
リアのグリップはTRC(トラクションコントロール)が作動して、流れることはなくアクセルのオン・オフでアンダーをコントロールしやすい!
速度も60km位なので、一瞬、TRCをオフにしてどのような挙動になるのか試したくなったが、借りている車なので万一のことがあったらと考えると、脳が自重しろと命令してきた。


高速コーナーは、、ステアリングから伝わってくる路面状況や細かな挙動がドライバーに伝わりにくいので、グリップ感が全くない!!
かと言って、曲れないかと言うと曲って行く!
コンピューターが制御している状態の高速コーナリングだ!
筆者はこの種の車はどうも苦手だ!!




タイヤとホイールは、新車当時から装着されているノーマルの215/60R16だが、インチアップしてグリップと剛性の高いタイヤを履けば、もう一段速いスピードでのコーナリングも可能かと思う!
  






筆者が感じた総論だが、車自体は良く出来ていると思う。
加速やブレーキは上出来で、コーナーもそれなりに速く走れる!
動力性能は素晴らしい!
が、しかし、ドライバーが車をコントロールすると言うより、車に乗せてもらっている感覚!


日本の一般道や高速道路での法定速度内では、十二分すぎるほどの動力性能で、それを超えて行ってもまだ安心感は充分ある。
何よりも楽な運転ができる!
車の運転に慣れている人なら、誰でも速く走れる車だ!
さすが日本車だ!


コンピューターが、ドライバーに代わって色んな制御を担当してくれる!
旧車しか乗っていない筆者が、いきなりこの種の車を乗ると、とても違和感を感じてしまう!
もっと慣れてきて、サーキット等で限界性能を学べば、今以上に安心して乗れるのだろうとは思う!


欲しいかと言えば、・・・・!?
ガソリンもレギュラーガソリンで良いし、何よりも楽に速く走れるこの種の車が1台あっても良いと思うが、出来れば3.5L+スーパーチャージャーなら欲しい!!

だが、デザインがどうもヤボッたい!
もう少し洗練されたデザインにしてほしい!
普通過ぎてつまらない!











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