R129 SL編

フロントスタビライザー
R129SLのスタビライザーは、V8・500に比べてV12・600の方が少し太めにできている。
SL600はフロント荷重が500に比べて約250キロも重いので、そこには車重の関係もあるのであろう。
ステアリングの応答性も500に比べればマッタリしている。
もう少しロールを抑え気味に出来ないか悩んでいた所、HAGMANNからR129のV12用フロントスタビライザーが出ている事を知り早速取り付けてみた。ノーマルと比べると太さも違う! 剛性も高いのであろう!?

装着後の感想としては、フロントが以前より少しだけクイックにステアリングに反応し、コーナリング中もある程度ロールを抑えて安定したコーナリングを実現してくれるようになった!?と思いたい。

筆者は鈍感なのでノーマルとの違いをハッキリ体感できなかったが、たぶんそうなっているのだと思う! そうでなければ、泣きたくなる!値段も高かったから…。

しかし、このスタビを入れたのは現在のように足を作る前だったので、ノーマルスタビとの違いをあまり体感できなかったかもしれない。足をしっかり作った後の装着であれば明確な違いが体感できたかもしれない。

では、T号のリアスタビを強化したらどうなるのであろうか!
先般、maki号が強化リアスタビライザーを交換した後に試乗させてもらう機会があった。その時の感想は、ロールを適度に抑えてくれて、コーナーリング速度をもう少し上げる事が出来るかもしれない、と言うものであった!
maki号より車重が250キロ以上重いT号にリアの強化スタビライザーを入れたら…もしかしたら効果が…!?

実験してみたいと真面目に最近考えている!

 
紅号のフロントスタビ交換
紅号のノーマル・フロントスタビをAMG製のスタビに交換作業を行ってみた。
リフトで車ごと持ち上げてしまえば作業も楽なのだが、ガレージでの作業ではそれも無理な為、フロントのみウマをかけての作業となる。

スタビの直径はセンター部分で直径が2mmほど太くなっているが、サイド部分に関しては、ノーマルのほうが太い!
また、形状に若干の違いもある。
この違いに関しては取り付けにはまったく問題は無いがAMGではネジレ剛性の違いなど何か意図するところがあって形状を変えているのかもしれない。

取替え作業自体は、特に工具が入りにくいという箇所もなく順調に進む事が出来たが、AMGのスタビにあわせ、ブッシュも今回AMGのスタビブッシュに交換を行った。
スタビが太くなっているところに、更にこのヘタっていない元気なブッシュをボディー側のステ−に挟み込みネジで止める作業が結構大変だった!
だが、2時間もあれば雑談をしながらでも充分に全て交換取り付けできる内容の作業だ!



交換後のインプレは紅さん曰く
「乗ってみた感じは粘りが増したように思え、フロントの回頭性も良くなったみたいだ!
だが、意識して乗らなければ気付かない程度かもしれない!?」との事。

たぶんこれが本当に彼が感じ取った感覚だと筆者も思う。
以前T号のスタビを交換した際も筆者も彼とまったく同じようなインプレだった。
サーキット仕様車のように車重が軽い車にはスタビの剛性だけでも車の挙動にかなりの違いが現れてくるかもしれないが、2tのSLには2mmの太さの違いをドライバーが確実に実感する事は難しいと思う。

「どうせお金をかけるのならばシッカリト違いを感じたい!」
「車の挙動が今までとは明らかに違う動きをする方がいい!」
などと願う心理は充分理解できるが、筆者はストリートでは明らかな違いが体感できるより、ほんの僅かな味付けの違いのほうが危険は少ないと思う。

しかし、「意識していなければ気付かない」って事は、逆を言えば「意識すれば違いがわかる」って事になる!

紅号のテスト走行ならば、当然、全開域速度でのテストなので、微妙な違いも良く現れてくるかもしれない。
実際に筆者が一緒に走った時に紅号の超高速域でのコーナリングはとても安定していたように感じられた! 
本人も満足しており、スタビ交換の価値は充分あったようだ!


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