07’ Lovers Touring

朝8時に関越の某パーキングに集合し、ドライバーズミーティングを行い、注意点等の確認を行う。



今回は、幽霊会員のラウも参加予定であったが、出発時間になっても彼は現れない!
約束の時間をまもらないのは、彼の十八番であるから珍しくもない。おそらくまだ寝ているのだろう。

Loversのツーリングは、走行ペースが速いのでドラミでの安全確認や注意事項の確認は、全員の安全の為にも大切なのだ。
そういう意味でも、時間をまもった事の無い彼は問題児である! 前日に筆者とあれだけ約束したのだけどね!
           遅刻常習犯!     指名手配犯!


さて、ドラミのあと、一路長野方面へ出発する。




次の休憩ポイントまで各々が自分のペースで走り出す。
一応は全員が本線に入るまでは先頭のペースはあげないのだが、そこはLoversのツーリング、最後尾から無線で全員本線に入ったとの連絡があった瞬間から、全開走行が始まる!

今回は、ゲスト参加でBobTommyの2台のAMG6.0が参加している!
前回のお茶会+プチ走行の時に鮮烈な印象を筆者に与えた二人だ。

                         Bob号

Bobは今回、新装備を施して参加してきた!
QUANTUMの足、そしてブレーキはフロントAP6ポッドキャリパー・リアbrembo 奢って現れた!



Tommyは、納車したての6.0を駆っての参加だ!
                                      Tommy号



コースは、関越から長野道に入り、松井田妙義ICで降りる。この先から碓井バイパスに向かう予定だが、遅刻してくるラウ号を待つ為に「おぎのや」で少し長めの休憩をとる。




遅れてきたラウ号が合流し、出発。
        反省の色無し!





バイパスから鬼押し出しハイウエイ、鳥居峠を越えるコースだ。

ワインディングでは、タッキー号が先頭を走り、筆者のT号・Bob号・紅号がそれに続く。
タッキーは、峠コースが大好きなんだね! 嬉しそうにカッ飛んでいる!
峠を得意としているタッキー号に離されずになんとかついて行くが、RE‐01Rの新品タイヤに履き替えてきたタッキー号の後ろで、かなりの羽石を浴びる破目になってしまった!
フロントガラスやボディーに01Rで跳ね上げられた大小の小石が「ピシッ! パシッ!」と嫌な音を立てている!
筆者のT号には、ブリジストンのRE‐050を履いているのだが、もうかなりスリ減っていて、タイヤのゴムも固くなってきている!
タイヤ交換をしたのは2年ほど前なので、そろそろ寿命ではあるのだが、「まだ、もう少し履ける!」と思って交換しなかったのを後悔した!
ただでさえ重いV12なのに、グリップがあまくなったタイヤで、タッキー号についていくのは大変な事だ!
フロントがながれ、アンダーが出るのをステアリングとアクセルワークを使って、エンジンパワーでリアタイヤを操作しながらピッタリくっ付いて行く!

筆者は常に思うことなのだが、高速道路でもワインディングでも、軍団の先頭を走るという事は大変な事である。
先頭車両は路面状況を確認しながら、ブラインドカーブでは対向車両との弾除けの役目も果たさなければならない。 後ろから付いて行く方が確実に楽である。

それにしても、峠ではV12はかなり苦しい! こういうワインディングでタイヤが悲鳴を鳴らしながらカッ飛ぶには、不向きな車である。 高速道路を余裕のパワーとトルクでユッタリ走るのがV12の本来の姿だが、Loversでは、そんな事は許されない!
高速だろうが峠だろうが、アクセルペダルはONかOFFしかない!

後ろでは、Bob号も頑張って付いてきている! 今回、足とブレーキを弄ってきているので元気が良い走りを見せている。

数分も走ると、T号のタイヤが少しは溶け出してきたのであろうか、グリップも多少ではあるが回復してきたように思える! かなり走りやすくなってきた!
超重量級のV12でも、パワーとトルクを生かした走りに徹すれば、それなりには走れる!
だが、水温計と睨めっこしながら走る事が条件にはなるが…!

峠走行が終わり、上田市内で適当に昼食を取る。そして、午後の部へ・・・。

午後もいきなりの峠越えだ!
ここもやはり先頭はタッキー号、そして紅号・祐次号・そしてT号が続く。その後方はどんな順序になっているのか良く分からない! 後ろを気にしている場合じゃない!

メンバー最年長の祐次号は、本人の申告どおり、「温泉特急号仕様!に仕上げている」ので、ハードな走り向きでは無い筈だが、この御仁、なかなか腕が良い!
いつもは、参加車両後方で遊びながら走っているのだが、たまに先頭車両に混じって走る時もある。 その時には、別人かと思えるような走り屋さんに変身する!

今日も祐次号は、途中までタッキーや紅さんにピッタリ付いていく走りを見せていた!
温泉特急号でハードな走りをしたので、途中でフェンダーが捲れ戦線を離脱したみたいだが、今回も筆者を充分驚かせてくれる走りを見せてくれた!
           写真提供 Roger高橋 

彼が本気で走ったら、Loversでも常に先頭集団で走る事が出来る腕は持っている!

祐次号が離脱したので、先行の2台を追いかけるが、しかし、T号の水温はこの時110℃近くを指している! エンジンにはかなり厳しい状況だ!
それでも前の2台に付いていくこと数分間、ついに水温が110℃を越えてきた!
限界である!
もう少しで休憩場所だ!  頑張れT号!!

そして蓼科牧場へ到着!
車を止めるなり、直ぐにエンジンフードを開けクーリングを行うが、なかなか水温が下がらない!
ファンが回ること数分後、やっと水温が下がり始めた。 ホッとした!

V12での長時間のワインディング走行は、超重量級のV12でもそのパワーとトルクを生かした走りに徹すれば、それなりに楽しめる走りも可能になる。
もちろん、足とブレーキをしっかりとセッティングしている事が条件にはなるが・・・。
しかし、一方では水温との戦いも強いられる事になる!
ちなみに、この時のV8AMG6.0の水温は90℃位だそうだ!
やはりV12の発生熱量は半端じゃない事を再認識させられた。

休憩場所でクールダウンを行った後、ビーナスラインを通り中央道の諏訪ICまで向かう。
下りのワインディングが続く。
上りよりは下りのほうがエンジンには優しいが、ブレーキの負担は大きくなる。

タッキー号・紅号が走り出したら、なんと、V6のトロイ号が3番手で走り出した!
V8に比べパワーは劣るが、下りなら重量が軽いV6は、充分先行2台を脅かす走りが出来る筈だ!
しかし、安全運転のトロイ号はマイペース・ドライブだ! 先行2台はあっと言う間に消えて行く!
後続車両は全車、最後までトロイ号のペースでゆっくり走る事になったが、まっ、たまにはこう言う運転も余裕があって良いかもね。

諏訪ICから高速区間に入ると、それまで鳴りを潜めていたTommy号が本領を発揮してきた!
筆者の後方でT号をピッタリマークし、ロックオン状態を維持している!
前方が少し開いたので、アクセルを床まで踏み込む!
Tommy号は、その時を待っていたかのように距離を詰めてくる!200キロまでの加速は殆ど差が無い!
それ以上では少し差が開き始めるが、
V8 Lを引き離す時のそれとは明らかに違う!
250キロに到達するまでの違いは、果たしてどれほどあるのか!?知りたいところである。
しかし、直ぐに前方が詰まってしまい、それ以上の速度域での違いを見ることは出来なかった。
いっぽう、高速コーナーでは、納車したてで足が純正のままのTommy号では辛そうである!
ルームミラーに写る
Tommy号のロール量も多いように感じられ、アウト側に車両が引っ張られているのかもしれない。
しかし、そんな状態の車をねじ伏せるように操りながら頑張って付いてくる!
Tommyと言う人物!…かなり走り慣れているのが良くわかる。
昼食の時に軽いのりで、「T号のV12を支える足を格安で譲ってあげようか!?」と言っていたのだが、信玄に塩を送った上杉謙信の心境には筆者はなれない!
毘沙門天様のお告げも今の筆者には聞こえない! 彼に武器を与えたら大変な事になりそうだ!

Bob号は、ワインディングでのハードブレーキで、ブレーキにジャダーが出だしたようで、速度を落して走行している。 そのまま速度を落としながら走っていてくれ!

大月あたりから渋滞になっており、Lovers走行も今日はここまでで終了となる。
後は、安全運転で無線交信を交わしながら、各々帰路へつく。

それにしても、今回、V8AMG6.0の速さを感じずにはいられなかった!
それは筆者だけではなく、Loversのメンバー全員が感じたはずだ!
カタログでのパワーは381psになってはいるが、Power-to-weight ratio(パワーウエイトレシオ)は、車両重量1,730K÷381ps=4.54kg/PSである。
しかし、実際にはそれ以上のパフォーマンスを発揮しているように感じられる!

R129のエンジンは、6・8・12気筒と3種類あるが、一番バランスがいいのはV8だと思う。
この
V8で6Lあったら、パワー的にも充分なパフォーマンスを発揮する。
車重の重いV12のパワー・マージンは無くなってしまう。

では、V8 AMG6.0に比べてV12 AMG7.2のいいところは何も無くなってしまうのかと言われれば、そんな事はない!
多少の強がりを言わせてもらえれるとすれば、150キロから250キロまで、同じような加速状態をストレス無く続けてくれるエンジンパワーとトルク、そして、筆者が一番気に入っているのは、V8では決して出す事ができないV12の独特なサウンドだ!

ツーリングが終わり、ガレージでタイヤを見たら、アウト側もイン側も溝が無くなっていた!
ワインディング走行で、完全にタイヤが終わってしまったようだ!

今回のツーリングでの走行距離は、およそ500キロくらいだが、次回のツーリングでは日帰り1.000キロツーリングを画策している!
この距離は、日本列島の半分を走る距離だが、これを日帰りで実行しようとするところがLoversらしいところだ!

次回はNEWタイヤで安全運転を心がけて行こう!?

                 



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