W124 300E編

フロント・ブレーキローターの交換
2017年10月

300Eのフロントブレーキローターに歪みが出ていて、高速走行からのブレーキングでジャダーが発生する。

ただ、街乗りでの普通のブレーキング時等では、まったく問題ないので、そのうち交換しようと思っていたが、2年以上そのままにしていた。

実は、2年前にローターを交換した際に、熱入れに失敗をしていてローターを歪ませてしまっていた。
加工業者に頼んでローターの研磨をして、一度歪みをとってみたのだが、最初のうちはジャダーの発生もなく使用できていたのだが、数か月経った頃からだんだんとジャダーが出だしてきた!

一度歪ませてしまうと、研磨位では直らないようだ!

そこで、今回、2年ぶりに思い切ってローター交換をした。







DIXCELの熱処理加工を済ませてある、HSタイプの6本スリットローターを選択した。





スリットの向きで、回転方向が決まっている。





ローター交換中にバッテリーもメンテナンス充電をしておく事にした。
 




早速、交換作業に移る。
まずは、左側から交換。
いつも通り、ジャッキアップし、タイヤを外して馬を掛ける。





ブレーキキャリパーを外すのだが、キャリパーは上下2本のボルトで止まっている。
ボルトには、ラスペネで少し外しやすくしておいた。
上側のボルトは18ミリ!だった!
 




下側のボルトは、3/4インチだった!!
3/4インチは、換算表で見ると19.05ミリ。  何で上と下のボルトの頭のサイズが違うんだ!?
 




左のボルトが18ミリ。  右のボルトが3/4インチ!?





悩んでいてもしょうがないので、作業を進めてキャリパーを外した!





ローター止めているネジを外す。
ここで思い出したのだが、キャリパーを外す前に緩めておくんだった!
このネジは緩み止め剤が塗ってあるので、少し外れにくい。
ブレーキをかけてローターを止めておかないと、ネジを緩める際にローターもクルクル回ってしまって外しにくくなってしまう!
ローターを手で押さえながら、なんとかネジを外した。
これでローターは外れる。
 




新旧のブレーキローター。





ローターの厚みを測ったら、旧ローターは約2センチ。 新ローターは2.1センチ位。
だが、旧ローターは外円部分に耳が出来ているので、ローター本体はもっと擦り減っている!
 






回転方向を確認して、新しいローターの組み付け。





キャリパーを外しているのだから、パッドとローターもきれいにしておこう。
ブレーキ鳴き防止の為、パッドの角落としもしたいしね!





300Eのキャリパーは、1ポットの片押しキャリパーなので、ポットと反対側の外側のパッドが早く減る。
この際だから、外側と内側のパッドを入れ替えて取り付ける事にした!





左側が減っている方の外側のパッド。 右側が1ポット側(内側)のパッド。



きれいにして、鳴き止め剤を塗っておいた。





鳴き防止の為、パッドの角も落としておく!
 




ブレーキセパレーターでピストンを押し込んでパッド間を広げておかないと、新しいローターにハマらない!





あとはキャリパーを取り付けるだけだが、取り付けボルトは、ある程度閉まるまでは肉薄のモンキーでカチャカチャ回して、最後にしっかりと規定トルクで締め付けて完了。
ここまでで、準備から取り付け完了までの時間は2時間ほどかかってしまった!





今度は右側のローターを交換する。
ブレーキをかけて、ローターを固定しながらローター止めネジを外す。
 




ローターとキャリパーを外して、掃除後、新ローターの取り付け。
同じ作業なので、どんどん進む!





回転方向の再確認をして終了。
 




最後にセンサー類のラインを動かないようにタイラップで固定!
右側は30分位で取り付ける事が出来た!





パッドの当たりがチャンと出てるかを確認する為、マジックでローターに線を入れておいた!
このマジックで書いた線が全部消えれば、パッドがローターにシッカリ当たっていると言う事になる!





本日、使用した工具はこれだけ!







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