【Ferrari Testarossa】 |
2008年3月某日 平塚で仕事があり、帰りが10時頃になってしまった。 小田厚道路を使わずに一般道で厚木まで向かう。 厚木IC手前2キロくらいの地点だったと思うが、後方からやけに車高の低い車が接近してくる! ルームミラーには、ヘッドライトの灯りしか映らないので車種が何かは分からないが、車高が低く車幅がある車種だというのは分かる! 交差点での信号待ちでは、やたらにアクセルを吹かしており、エキゾストノートがウォ〜ンウォ〜ンと唸っている! 直ぐにフェラーリ系だな!と想像はつくが、筆者がイメージしているアクセルを吹かした時のフェラーリサウンドは、犬が吠えた時のような「ワァン!」という短い鳴声のような感じをイメージしているのだが、それとは少し違うように感じた! いったん先に行かせて車種を確認する事にした。 テスタロッサだ。 しばらく後ろに着いて走っていると、厚木ICから東名にのって東京方面に走り出した。 テスタロッサは急いでいるようで、車線を右へ左へ移しながら前へ前へと進んでいく!
乾いたエクゾストノートが響き渡って、筆者には心地よい音楽のように聞こえているのだが、このテスタに後ろにピッタリと張り付かれて、ウォ〜ンウォ〜ン言われながらまくし立てられると殆どのドライバーは車線を譲るようだ! 見ていて面白い! 筆者も便乗させてもらう事にして、テスタの後ろにくっついて進むことにした。 東名も海老名付近までは交通量も多かったが、海老名を過ぎると車両も少なくなってきた。 テスタが追越し車線から一気に一番左側の車線まで飛び出して全開モードに入った! 筆者はテスタで全開する御仁を見たのは初めてだ! 同じ12気筒エンジン同士、ここは付いていくのが礼儀だろう! テスタのドライバーも筆者が背後に付いているのは分かっているはずだ!
テスタのエンジン出力は、たしか380馬力くらいだったと記憶しているが、思った以上に良い加速をしている! ボヤッとしているとおいて行かれる! 交通量が少ないとは言っても、ガラガラの状態ではない! 速度メーターを見ると、何と200kを超えている! 3車線をフルに使って、一般車を追越しながら巡行している! 一昔前のスーパーカーではあるが、本気モードで走らせたら、しっかりスーパーカーをしてくれる! 何と言っても、かっこ良い! やっぱり、フェラーリ系は街中をトロトロ走りながら、アクセルでワァンワァン吠えさせるより、高速走行で高回転音を奏でながら、ウォォォーーーンと吠えているほうが似合う。 (Ferrari Testarossa参考画像) とは言え、この車を200k以上で巡行させるのは至難の業だろう! 以前、歯医者さんのテスタ乗りに聞いたことがあるが、「曲がらない止まらない、直線はまだ良いのだが、200k以上でギャップを超えると、どこに飛んでいくか分からないような恐怖を感じる!」と聞いたことがある! このテスタもこのくらいの交通量では、やはり巡行速度は220kまでのようだ! 一般車を除けながらブレーキに神経を使うような走行には限度があるのだろう! 後ろからテスタを見ていて、2回ほどヒヤッとした場面があった! テスタは、速度を落として筆者に道を譲ったので、筆者はそのまま220kほどで巡行してお別れすることになった! 追越し時に2度ほどハザードをつけたら、パッシングで応対してきた。 気の良いドライバーだ。 フェラーリがもっともフェラーリらしい存在感を醸し出している瞬間は、やはり高速道路でフェラーリサウンドを奏でながら流星のように走り去っていく姿だろうと筆者は思う! あくまでも、筆者の主観ではあるが・・・。 |