8月某日、深夜
maki号が強化リアスタビライザーを取り付けたと言う事から、何時ものテストコースで試乗する事になった!
先日、maki氏が「リアスタビを強化スタビに変更したら、まったく別の車になったようにフットワークが良くなった!!」と言っていたが、多分、強化物に換えた為に気分的なものが強く先行し、maki氏が感じるイメージを別物と言わせるまでに変化させてしまったのであろう。正直、筆者は別物のような変化は無いだろうと思っていた。
今回、筆者はmaki号をドライブするのは初めてなので、タッキー号に先頭を走ってもらい、それに追随する形で、某高速道路に入り込んだ。後方にはいつものメンバーがそれに続いている。
まず、ステアリング、アクセル、そしてブレーキ等の感触を確かめながら、徐々にスピードを上げていくつもりであったが、タッキー号はお構いなしで全開を決め込んでいるようだ!
なんとかタッキー号に追随して行こうと筆者も全開モードにいきなり突入して行く破目になった! maki号の特性を確かめながら少しずつスピードを上げていくつもりが、全開しながら確かめなければならなくなってしまった! タッキー号に先導役をお願いしたのが間違いだった! トホホッ…である!
それでは、筆者が感じたmaki号のインプレッションをお伝えしよう。
自分の車ではない為にタッキー号の跳ね石をmaki号が受けないようにある程度の距離を保ちながら走行した。
エンジンの吹け上がりもとても良い! 筆者のV12に比べて、やはりフロントが軽いだけあって車線変更時も機敏に動く!
超高速では直線はもちろん高速コーナーも路面に吸い付くように走っていく! いつもの走りなれた高速コーナーに突入していくが、T号の時とは同じくらいの速度でも確かに違う! もちろんV12とV8の車重の違いはあるが、それを差し引いたとしても・・・活字で表す表現は難しいが、ロール感が無い!! もっとアクセルを目イッパイ開けても、どこまでも曲がって行ってしまう感じだ!
ロール嫌いのmaki氏には、嬉しい筈だ!
場所が山岳コースにかわる。
コーナーがきつくなるが、ここでも筆者のT号よりも車がコーナーを楽にトレースして行く。 実に奇妙な感じだ!
筆者にはmaki号のロール感があまり感じられなかった為にコーナーリングスピードの限界がどこにあるのか分からない!
いっぽう、タッキー号は、気分良さそうに軽快にコーナーを曲がって行き、徐々にそのテールランプが小さく消えて行ってしまった。
しかし、ドライバーがmaki号初経験の筆者ではなく、maki氏であったならば確実にタッキー号を射程に捕らえていたであろう!
正直言って、コーナーリングの限界点はかなりたかそうであった!
それが証拠に、帰りはmaki氏がドライブをしてタッキー号を追随した時にテールが流れ出す挙動を示しながら超高速コーナーでタッキー号の前を走ったそうだから、怖ろしい車に仕上がってしまった!
これでエンジンを6Lにでも載せ換えられてしまった暁には・・・怖ろしや…maki号!!
この御仁、ヤリそうだから危険である(笑)!
続いて、TaMa号を帰り道にドライブする事になった!
こちらのSLは、電子制御式の5速ATだ。 T号には5速目が無いためATレバーの位置に少し戸惑ってしまった。走行中にTaMa氏に「ここが4速だね」と聞いたら「今は3速に入ってます。3速はここで、5速はここです」と教えられる破目になってしまった!
TaMa号のインプレだが、前回ショックをUBT(http://www.ubt-gss.jp)のショックに交換した後、まだアライメントをとっていないらしい。次回、サス交換の予定らしく、その時にアライメントをとることにしたようだ!
そのせいもあり、真っ直ぐ走らない! フロントの設置感が無く高速コーナーでは安定感が無い! 正直言って怖い! 「TaMa氏はよく平気でこの車を操っているなぁ〜!」と感心してしまった!
しかし、エンジンの吹け上がりの軽さは特質物である。 電子制御式5速ATと言う特性もあるのかどうかは分からないが、高速での伸びがmaki号より良い様に感じられた!
ドラマはこの直後起こった!!
下りの高速右コーナーに差し掛った時の事である。 「なっ、なんだー! この車!!」
突然オーバーステアになりテールが流れ出す挙動が感じられた!しかし、ここは下りの高速コーナーであるが故に安易にブレーキを踏み込む事は出来ない。なるべくステアリングをセンター気味に切りながら車体のロールを抑える様にしながらブレーキを少しずつかける。
なんとかスピンは間逃れたが、ステアリングを切るたびにテールにお釣りが来る!
すぐに路肩に車を止めて、タイヤを見ると左のリアタイヤがパンクをしている!
タイヤの側面が完全に破れて、バースト状態になっていた!
筆者も長い間車遊びをしてきたが、高速でバーストの経験は無い。 しかも下りの高速コーナーでバーストするなんて…。
このバーストが、もし、フロントタイヤだったら…。考えただけでも怖ろしい!
本日のTaMa号の試乗会はこれでお仕舞いになってしまった。
先行するタッキー号とmaki号にすぐに連絡を入れる。
後から追ってきたnesta氏も加わって、路肩に停車しマニュアルどおりのタイヤ交換を10分ほどで終えた。
先行メンバーが待つPAにたどり着き、皆と合流し本日の試乗走行会がすべて終わる。
それにしても、V8の2台を乗り比べてみたが、まったく特性が違う2台だった!
T号はV12だが、たんなるV12とV8の違いだけではなく、作りあげてきているSLは各々オーナーの好みによってまったく別物のような車に仕上がっていくんだなぁ〜!と今更ながら感じ入ってしまった夜であった。
|