SL Lovers 1000kツーリング!!

2007年7月某日

今日はSL Loversで初の日帰り1000kツーリングである!
今まで数々のツーリングを行ってきたが、日帰りでの最長距離は700k前後が一番長いツーリングだった。
そもそも日帰りで1000k走ろうと考えること事態が変わってはいるが、そこは変わり者の集団であるSL Lovers、皆この日を楽しみにしていた!

関越の某PAAM8時に集合し、軽くミーティングを行い早速ツーリングの開始である。
前日から祐次号とRoger号は、温泉にて一泊しており途中から合流予定になっているので、合流予定地点まで一っ走りだ!

いつもは、軽く流しながら慣れてきたところで全開走行に移っていくパターンなのだが、朝から爆音Bob号一台だけが異様に元気が良く、走る気満々という走行をしている! 

しかし、このBob号、かなりの爆音である! トンネルに入るとBob号一台でLovers全車両の排気音を掻き消してしまうのではないかと思われるほどやかましい!
だが、同時に人を「さあ、走るぞ!」という気にさせてくれる音でもある!
この爆音を奏でながら、左へ右へチョコチョコ走られると、ついつい追いかけたくなってしまう。
さすがV8、フットワークもV12とは違って軽そうに見える! それに、心臓部にはAMG6.0のパワーが備わっているのだから、乗っている本人も気持ち良さそうにアクセルを踏み込んでいる!

出発から2時間ほどで祐次号とRoger号が合流してきた。
今回のツーレポは、途中合流してきた祐次号がカメラ撮影をしてくれたので、画像がいつもより多い。
                    
やはりプロが撮る画像は素人のそれとは一味違う!
カメラも凄い! レンズはバスーガ砲みたいにデカイ! もらった画像も恐ろしくデカイ!
このままココに何枚も貼り付けたら、重くて開かなくなるだろう!
Web用に画像を加工して軽くしているので画質は多少落ちてはいるが、実際の画像は数万円で買えるデジカメでは決して出せないクウォリティーだ!



過激なブラバス号は、フロントバンパーが脱落しかけている!

                
ブラバス号の特徴は、静かに近寄って来て、いつの間にか背後に潜み、気がつけばルームミラーにブラさんの顔が大きく映し出され、「フッ、シュッ、シュー」と言う独特の笑い声を発するイメージが筆者にはある!
今回も全開走行で一瞬姿が消えたかと思うと、いつの間にか背後に白いSLがチラホラ見え隠れしている状況が幾度と無くあり、良く見ると全開しながら笑っているブラさんの顔がルームミラーに映し出されていた!
脱落しかけたフロントバンパーで、怖がる事なしに全開しているところは流石だ!?
(本人は気付いていないだけだったのかも…汗)
急遽、PAでバンパーの脱落防止処置が行われたが、こういうところがLoversらしい。


さてさて、ツーリングレポートの内容だが・・・・・・・・・・・・・・・困った!

ただひたすら走っているだけだったので、書くことがない!

だから今回は、下記の三つの目的をどのように果たしたかと言う事に絞って書く事にする!

一つ目の目的は、先日ATOHをした際にトルクコンバーターを【JMOのスーパートルコンからノーマルトルコン】に戻してあるので、そのインプレだ。
今日はAMG6.0の爆音Bob号が参加しているので、トルコンを換装した後の加速状況の違いを試すのには丁度良い!
Bob号の加速性能は、一緒に走った事が数回あるので大体は分かっている。
今回、スーパートルコンからノーマルトルコンに戻した事で、100〜200kまでの加速と200k以上での加速の伸びかたの違いを見比べてみたい。
Bob号も気合が入っているようだし・・・

二つ目は、これも先日新調したショック【UBTスペックΩ(オメガ)】の最終セッティングだ!
Ωの簡単なインプレは、〔Night Cafe〕や〔Garage Life〕にも既に書いてはいるが、今回は超高速コーナーがいくつもある筈なので、弾除け役に紅号やタッキー号に先に走ってもらい、後ろからコーナーのRを見ながら最終セッティングに徹するつもりだ!
長年愛用してきたOHLINSからBILSTEIN製のΩに履き替えて、まだ、さほどの距離を走破していない筆者はΩを完全に信用しきっていない!
こう言う状態で先頭を走るのは危険極まりない!
先行してもらうこの2台とは、何年間も超高速ツーリングやMidnightを共にしてきた相棒達なので、彼らの走り方の全ては筆者の脳裏に完璧に刻まれている!
高速コーナーのRの状況はこの2台が居る事でとても把握しやすいし、車線変更をしてくる車両の弾除け役にも十二分の働きをしてくれるはずだから、今日は落ち着いたセッティングをする事が見込めそうだ!
1000kもあるので、今日一日で、この感触は充分つかめそうだ!

そして、三つ目の目的は、先日ガレージを掃除した時に出てきたガラクタだ!
【ガレージセール】に出そうかと思ったが、太っ腹な筆者はLoversのメンバーに無料で進呈する事にした! 謎のケース3個分に分けて筆者のSL (以後、T号と呼ぶ)のトランクにシッカリ積み込んである!





T・【スーパートルコン VS ノーマルトルコン】

                
AMG6.0Bob号の加速の速さは大体分かっているので、この6.0T号の加速状態の比較でこの二つのトルコンの違いを考えてみた!
だが、結果から言うと、良く分からないというのが本音である!

それもそのはず、ATOHした状態でトルコンも一緒に載せ換えてしまったのが、良く分からなくなってしまった原因だ!
中速域の加速は、筆者の感覚では遅くなっているように感じるのだが、Bob号と走ってみて実際には若干ではあるがT号のほうが伸びて行く! 高速域でもその状況は変らない!
シフトの繋がるタイミングも早く、ストレス無しに高速域までスムーズに回転が伸びて行き、その加速のフィーリングは250`まで同じ状態で続いていく!
ATOH前は、中速域での加速はほぼ同じくらいだと感じていたのだが・・・
もしトルコンをノーマルへ戻していなかったら、これは明らかにATOHによることの恩恵だと分かるのだが・・・。
しかし、この加速も筆者が体感として感じるものは、以前の軽々としたふけ上がりではなく、重い物が徐々に速度が乗ってきて速くなっていったという感触なのだ!
200k以上の速度域では、リニアな感じではあるが力強く伸びて行き、250kまで気持ち良い位の加速を示してくれる!
この力強さは以前には無かったものだ! だが、それもATのOHが寄与している物なのかもしれない。
であるから、近いうちに再度スーパートルコンに戻して、トルコンのみの性能の違いをもう一度レポートしてみたい。





U・【UBTスペックΩ】

               
今回はΩの減衰力をフロント・リア共に上から2番目に設定してある。
Maxは1番なのだが、1番に設定すると硬すぎてロッドの動きが殆ど無くなるようで乗れたものではない。 と言う事は、減衰力の調整は実用域では2番がMaxということになる!
2番に設定するとかなり硬く、低速ではゴツゴツした感じにはなるが、突き上げて跳ねるような安物のゴツゴツ感ではなく、ドッシリしたマイルドなものなので筆者には不快に感じるものではなかった!
そして、今回一番感じたのは、Ωの剛性の高さだ!
カッチリ感があって、コーナリング中のバンプ時も腰砕けになるような不安は一切無い。
これはハッキリ言って、OHLINSのショックでは感じる事が出来なかった剛性の高さだ!

おかげで、ツーリング中は終始安定した走りを楽しめ、弾除け2台の紅号・タッキー号にも200`位のコーナリングスピードなら余裕でついていける。

                  紅号                                       タッキー号

SAでこの2台に現在までのコーナリングスピードは、Maxの何%くらいのスピードで走っているのかと尋ねたら、生意気にも「気を抜きながらあくびが出る位の感覚だよ!」と言ってきた!
では「Ωの足でT号がどこまでついていけるか試してみるから、次の区間はマジ走りでコーナーに飛び込んで行ってくれ!」と頼んで、再びコースへ戻る。

先頭は紅号、タッキー号が二番手に続き、T号は3番手でその後ろは爆音Bob号だ!


紅号は前の休憩時に余裕の言葉を吐いていたので、今回のステージでは気合が入っている!
ほぼ全開のままでコーナーへ飛び込んでいく!タッキー号もそれに続いて頑張っている!
T号も何とか離されずについていくが、水温計を見ると針が110℃を指している!
外気温も高く、V12には厳しい季節がやってきた!
それでも何とか頑張り、先行2台にコーナーで離される事なくついていく。
220kから230kのコーナリング中に道が悪く、バンプが起きる!
これはかなり怖い!
想像して欲しい。  コーナリングの最中、かなりの横Gがかかっている状態で道路のギャップを乗り越えて車が跳ね上がるのだ!
もし、着地時(着地と言っても実際にはタイヤが路面から離れる事はない)にタイヤのグリップが無くなって、この速度で滑り出したら・・・

T号の後ろについていたBob号だが、超高速コーナーでは若干離れていく!
Bob号はLoversと走り始めてまだ数回だが、もともと運転の感が良い人物なので、あと数回も一緒に走ったら、連続する超高速コーナリングも問題無くこなしてくると思われる!

30分もこんな感じで走り続けただろうか、休憩ポイントのSAに入り、車から降りようと思ってもドアが開かない!!
正確には開かないではなく、開きにくいと言う方が正解である!
高速コーナーで車が捩れたのかもしれない!
重量級のV12には、少し過酷なコーナリングだったのかもしれない。
タイヤを触ってみるが、かなり熱くなっている! タイヤの表面に爪を立てるとゴムが柔らかくなっており、ネチャっという感じで爪がすいつけられる!
ショックが良い仕事をして、タイヤのグリップ力を最大限に引き出しているのだ!
V8に比べて250キロちかく車重が重いV12を支えるΩの高い能力を感じる事が出来た!

だが同時にリアのスプリングレート・前後ショックの減衰力・前後の車高バランスの3点の見直しが必要だと痛切に感じた!
また、減衰力の調整ダイヤルに関しても、ダイヤルのノッチが感覚的に分かりづらく、この部分の改良は必須であろう。
先日のショック取り付け時にもノッチの調整に手間取っており、後日Roger氏が筆者の自宅ガレージまで来て再度ノッチの交換作業を行ったのだが、それでもまだノッチの感覚が分かりにくい。
せっかくの調整式なのだから、もう少し簡単かつ正確に調整ができるようにしてもらいたい。



全体的にショックの減衰力に関しては、Lovers用には不足気味だ!
前後共に2番(実質的にはコレがMax)を使っていては、OHのサイクルも必然的に早くなるだろうし、スペック的にも許容範囲の余裕が無い!
現行の2番値が中間値くらいになるように余裕をもった設計になっていたなら、Ωは正に街乗りからサーキット走行までをカバーしてくれる究極の足と謳っても良いのかもしれない!

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それにしても、今日の紅号は安定して速かった! 特にコーナーの速さが際立っているように感じたので、タッキーに「今日の紅号、いつもより速くないか!?」と尋ねたら、彼も同じことを感じていたようで、「いつもより間違いなく速いと思う!」と答えてきた!
むむ! 紅男のくせに、コーナーが速いなんて許せん!!
昔から常に安定して速い事は速かったのだが、こんなに速かったか!?って思えるほど今日は速かった! 何でだろう!? 気になる!
自分なりの理論に基づいて情報を収集し、コツコツとDIYを行って紅号を仕上げてきたのは知ってはいるが、この数年で完成型に入ったと言う事か!?
タッキーの返答の中にも少し寂しげな表情がうかがい知れた。
ボーと遠くを見るような、少し悲しそうな表情をしたのを筆者は見逃さなかった!
しかし、この御仁、元GPライダーだ!  負けん気だけはLovers一ではないかと思う!
渋滞してても前に出ようとする! そうでなければGPライダーにはなれないのかも!
ファクトリーを持っているので、何かいきなりタッキー号の仕様変更等を行ってくる事も考えられる!
初めて一緒に走ったときから感じていたのだが、この男に武器を持たせたらマズイ!

SAでは、毎回全車ボンネットが上がっている!
オフ会などでは良く見かける光景だが、これはエンジンの見せ合い談義をしているのではない。
走行中の殆どが全開走行であるLoversでは、エンジンの熱も半端じゃない!
当然ながらSAに入る直前まで全開している! SAで車を停車した直後から水温は更に跳ね上がる!
必然的にLoversではこういう光景が多くなってしまう。


Bob号の背後に近づいてお尻をそっと覗き込む、怪しい人が・・・








V・【SAでのガレージセール!】

                    
謎のケース3個に分けたガラクタは、タッキーとRogerが嬉しそうに持って帰った!
良かった良かった! 人に喜ばれる事をするのは、とっても気持ちが良い!
今回、ツーリングに持っていったガラクタは、ある知人が引越しをする時にもう使わないから貰ってくれと言われて、筆者が譲り受けた品々である。
ガレージのロッカーの奥に仕舞い込んでいて、持っている事も忘れていた。
ガレージの整理をしていて発見して、一時は捨てようかとも思ったが、まだ使える状態なのか一応稼動テストをして試してみた。
すると問題なく使える状態であり、マニアックなLoversメンバーなら直ぐに欲しがるだろうと思い今回皆に配る事を考えた次第だ!
やはりこの手のマニアックな物は、タッキーかRogerが持って行くだろうとは予想していたのだが、当たりである!
中にはビンテージ物も数点あり、オブジェとして飾っても良いかもしれない!
両名のファクトリーに遊びに行ったら、オブジェとして飾ってあるかもしれない!

このガラクタって何なのかと気になる人もいるかとは思うが、残念ながら画像は撮ってなかった!
唯一ある画像は、タッキー本人が撮っていた上の画像だ!
この箱の中にギッシリと詰まっている!
タッキーは自宅に帰った後、この箱から取り出したガラクタの稼動確認をして、こんな顔になったらしい!

機会があったら、タッキー邸かRoger邸を尋ねていただければ、少しは分けてくれるだろう!

ツーリングの全行程が終わり、解散場所に集合して一日事故も無く無事解散となったが、総走行距離にして残念ながら1000kには満たなかった。
今回思ったのは、日帰り1000kと言う距離はそう簡単な距離ではないという事だ!

しかし、1000kツーリングと言ったなら、1000k走らなければウソになる。
年内には再チャレンジで、今度こそLovers初の1000k日帰りツーリングの達成を成し遂げたいと思った。


編集後記

そう言えば、Roger号がマジ走りをしているのを久々に見た!
マジ走りのRoger号は、数年に一度しか見れない希少性がある!
よく、バーチャルゲームの世界で、とてつもなく強い主人公を巧みに操っているか弱そうな子をゲームセンターで見かけるが、UBTの代表で究極のエンジン製作や足回り製作の監修を行い、Benzに関してはかなりのノウハウを持っているRoger高橋氏が筆者にはそんな子に見える時がある!
だが、今回は究極のBenz造りを目指すUBTのコンプリートカーであるRoger号の動きを見ていて、バーチャルの世界でノウハウを唱えているのではなく、実際に速く走って、確実に曲がって、シッカリ止まれるBenz造りをしているのだと再認識した!
Roger号のでかいグラマラスボディーが、華麗にステップを踏む様は芸術だったぞ!

             

             


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